部族民通信ホームページ更新7月15日   開設 令和元年5月20日 
                     
南米先住民ボロロ族酋長 悲しき熱帯より  人類学 神話 哲学 フランス語修辞 レヴィストロース原典 解説  
   ホーム  人類学  神話  哲学  読み物 部族民料理   部族民犬  部族民ちゃり  サイト
 生と料理表題の頁
レヴィストロースは神話学第一巻「生と料理LeCruetLeCuit」において火を発見した人は文化を創造したと論じる。その文化とは料理した肉をを食らうことに他ならない。ブラジル先住民ボロロ族の「部族民料理」を再現せんと主宰蕃神が薪焼きレシピに挑戦し、酋長さんに監修を頂いた顛末です。

(令和元年5月20日)

   
       
 
第2回投稿 牛の丸焼き
 
(2019年7月15日)

牛の一頭は諸般の事情で手に入らない。入ったとしたところで先立つモノが無いから買える訳など無い。
近辺スーパーを視察するとロース肉が安い。
肩ロースなる部位、固いし筋が入っているから
ステーキには向かない。
そんなら薪火で丸焼きすれば食える
くらいにはなるか。
一部位限定、ビンボー人向けの丸焼きだ。
 
   
 炎を当てるのではない。煙を当てて、肉に樹木の香りを移すのだ。   前回投稿(鶏の丸やき5月30日)では「強火の遠火」式に鶏を火炎の上方に置いた。酋長さんはそのやり方をボロロ族はとらぬと疑義を入れた。そこで間接燻りの竈を作成した。ブロック15個。     
    前回同様に鶏ガラに焦げ目を入れてソースの元にする。写真での左側に「燻り」室を設けた。     
    近辺のスーパーAで購入したアメリカ牛(アンガスとか)肩ロース4キロ弱。     
    塩胡椒、ベイリーフなどでシーズニング     
    燻り室の位置、奥に木のくゆりが覗ける。燻り時間は4時間ほど。昼の2時に始めて6時を過ぎた。     
    焼き上がり、焦げ付きがでた。肉を買ったのが午前10時、焼き始めが2時。4時間では肉の中まで熱が通るまで時間がかかった。内部温度を63度にするとミディアムになる。1時間ほどアルミホイルで養生させる。     
         
 アメリカ先住民はビーフを知らなかった。肉はもっぱら野ブタ、それもペッカリ種だ。    切った感じは焼きが小筆には強かった。されど、これを幾日かに分けて食いつなぐのだからこんなモノか。  
     切り分け一人前!およそ400グラム。
 
     ああ食った食った。それでもまだ半分。  
   アメリカ牛アンガス種
100グラムで220円
4キロ弱で8K円。
年に一度、数回食いつなげる
(ローストビーフ、ビーフサンド、ビフテキ
ハンバーガー、ビーフカレーなど。
これらを勘案、総合判断すると
安い!(額に脂汗)
次はいよいよ野ブタ丸焼きだ!
   
   
(2019年 5月30日投稿分)

用意する材料など;

1 肉が必要。魚、野菜で代用はできない。
部族民料理の正統は野ブタ(ペッカリ種)。しかし手に入らない。鶏で代用。
2 薪、原典ではboit pourri「腐った木」とあるが倒木枯れ木である。アマゾンの旺盛な植物相にあっては原木を伐採し、乾燥に2年待つの手間など必要としない。
3 炉=foyerカマドで料理する。日本の竈を想像するが、米を炊かないから異なるだろう。石積みの野外炉か、部族民は、それを再現せむとブロックでくみ上げた。

4 ボロロ族の下女は絶対に必要だ。なぜなら男は火を所有する(英雄バイトゴゴがジャガーに譲ってもらった)ものの、料理は女の仕事。男は厨房、カマドに立ち入ってはならぬ!儂は下女を持たぬ、
そこで各方面に声を掛けたが、ボロロ下女になりたがる日本女性を東京近辺で見つけるを能わず。
無念じゃ!

5 地べたにしゃがみ込んで原典を開き、辞書をひもときながら、準備も入れて焼きあがるまで3時間の余裕をもてるヒマ人が原点だ。

以上じゃ。

 
生と料理
 

 丸ごと焼いて
手でむしる 部族民
共通の調理だ
   大手スーパーで手に入れた鳥丸、1.2キロで1500円
塩コショウ、ニンニク、オリーブオイルを塗ったのであるが邪道であった。調味料これら(コショウニンニク、オリーブ)は旧大陸由来。シーズニングはボロロ風に徹し、南米原産唐辛子のみにすべきだった
   
 薪であぶる
部族民が長年(およそ
10万年)かけて
確立した手法じゃ
   薪の束。
主宰は日野市丘陵地区に住む(住む屋を「陋屋」と形容するが、大家貸し主には失礼と反省する)。それでも古ぼけ吹きさらし一軒家に変わりはない。
昨日、丘側に足を伸ばして針エンジュ(ニセアカシア)の倒木(みたいなやつ)を刈りとった。
   

若干の
文明利器を
用いる、許せ!
   
左がバーナー、右はフイゴ(電池でファンを回す)
 野ブタ、南米先住民が特に好む。(生と料理の挿絵から)  
 炉床の
構造には念を入れろ、
類焼を未然に防ぐ
   グレーチングと金網で炉床作り    
 
ボロロ族は
岩石を利用するぞ
   ブロックで囲む    
     3段重ねに煉瓦をのせる。横梁の鉄棒はコーナン仕入れ。    
     始めちょろちょろ    
 燃えてきた
シメシメ
  中っぱっぱ    
     熾きてきたところでガラを乗せる。  山ウズラの一種。これだってごちそうの筈、だが、婿が野ブタを取らず鳥ばかりを舅姑に渡すので、追い出された逸話も。(同上)  
 サイドで
鶏ガラスープ
   8インチの平タイプ、ダッチオーブン、焦げたガラを煮込む、スープを取るのである。なお先住民は鉄鍋を使わない。料理には何事も土器。土のぬくもりを舌に運ぶ煮込みの加減を好む。

彼らはグルメなのだ。
   
 
鳥丸のお出まし、


我らには
鶏は
野ブタにオトル
   鶏を火にのせるも、直火に当てない。熾火の遠火が部族民の証しである。    
     ニンニクの焦げる煙に鼻先くすぐられる    
 
アガリだな、
及第点を与えようぞ

   旨そ~
しかし、
男が先にパクつくはもってのほかじゃ。
「みども、いまだ空腹を覚えず。汝ら、先に焼き上がりを食しなされ」
女共を優先させる。
ボロロ男の流儀じゃ。
 
ボロロ族の子供。
満腹で満足、一休みは午睡、
時には
子が父親よりも先に食する

(写真はレヴィストロース著作から)
 
   
皿に盛った食卓の写真は後日に掲載、
野ブタならぬフツーの文明ブタの薪あぶり
牛の薪あぶり(文明の世ではローストビーフと喧伝されておる)
なんかも追々掲載する。

部族民料理を担わせむボロロ下女めを引き続いて募集している。