神話「蜜から灰へ」を読むの前文(20197月)
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前文
20186~7月にGooblogに連載投稿した同名作品を20197月に訂正、加筆し本稿としホームサイト(部族民通信WWW.tribesman.asia)に掲載することにした。レヴィストロースの神話学は全4巻。第一巻(生と調理)に続く第2巻が「蜜から灰へDu miel aux cendres」となります。

第一巻の生と調理(その解説は本ホームサイトに既掲載)の主題は「文化の創成」となります。いわば「取得」です、一方、第二巻本書は「喪失」がテーマとなります。文中に散見するperteなる語を「文化喪失」と考えています。「瓦解」「途絶」とも語られる。

目次を(早水訳から借りた)
序 音合わせのために 第1部 乾いたものと湿ったものI 蜂蜜とタバコの対話 II 渇き飢えた動物 III 蜂蜜狂いの娘 第2部 カエルの饗宴I 変奏 一、二、三  II 変奏 四、五、六 第3部 八月の肉断ち I 夜空の星 II 森の物音 III 鳥の巣あさりの再登場 第4部 暗闇の楽器  I 騒音と悪臭 II さまざまな球体のハーモニー

本書400頁をこす全章の紹介は難しい。故に本稿では神話解析における著作者(レヴィストロース)の思考の流れを紹介するとして;

III 蜂蜜狂いの娘 第2部 カエルの饗宴I 変奏 一、二、三  II 変奏 四、五、六 第3部 八月の肉断ちーを語ると計画する。
第一巻「生と...」では「火の取得と野ブタの発明」で「文化=調理」を発展の機動力とした。本第二巻に移り文化が何故、如何にして不具合を生じたか。先住民思いと思考が紹介される神話に結実している。喪失、誘引した自然と文化の努力と相克、そして断絶を語る。

写真:本書の表紙、「Oppienの狩、蜜蜂巣のいぶし」1554年にVergeceが摸写、フォンテーヌブロー図書館とある。奥付によると本書の脱稿は19657Lignerolle(フランス国境近くのスイス小村)

出版は19671月、9271部を印刷、この個体は66番。