部族民通信アラカルト
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猿がシェークスピアを理解できないワケ。
構造主義を猿は知らず。頭に思想を持たぬを前提とす

沙翁が名句はTo be or not to be (生きるか死ぬかが問題だ)。言語思想を持たないけれど、この句に感動した多摩動物園の猿が何とか工夫し成文しようと念じた。それには13の選択で23のアルファベットを順序正しく当てはめなければならない(スペースキーは無視)。おもむろに猿がタイプライターに向う。ともかくデタラメに13回キーを叩けばバナナを一本は片手間仕事のご褒美である。

アルファベットは23文字、確率を求めると23選択の13乗を計算させる。(ネットの)答えがでました、なんと

504,036,361,936,467,383

50京403兆….となった。

猿は果敢にキーボードに向かったが50京が妨害してラチがあかない。

そこで部族民商会が多摩動物園友の会なんかと交渉して、1万匹を何とか工面した。バナナを餌に一日10時間、アルファベット23文字をデタラメ、いい加減など気にせずキーをうたせた。13回打ってひとくくり、バナナ一本もらえる。一時間に60句をひねるが義務、バナナにして60本、一日で600本。これは猿に魅力です。

市立体育館に詰め込んだ1万匹。計算では、1万匹のなか幸運な一匹が100億日かけて「To be or not to be」を打ち出した。バンザ~イ。

何年に相当するかは100億割る365で計算してください。

芭蕉の古池や~♪を試させられる猿はなおさら悲劇だ。ひらがなを少なめ40字として17回キーをうつ。でも俳句をまだ知らない猿が古池や~♪を打ち出す確立は4017乗する、

1.651797692678050600283E+49

E+49が分からないが、ベキ乗の計算コンピュータでもEエラーが出てしまう。やる気の充満する猿1万匹をすぐにそろえたところで、バナナを100京本ほどかき集められたとして、明日にもヨーイドンで猿らに真剣に取りかかってもらっても、サル芭蕉の出現は宇宙終焉に間に合わない。

人が作製する物のすべて、絵画、詩歌、小説、工業製品、工芸品...すべてに制作前から「思想」が作者の頭に潜んでいる、その証明です。
(2019年6月30日)

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